きりえの魅力「滝平二郎遺作展」

平成22年4月29日(祝)〜6月13日(日)
休館日会期中無休
「さくら」1973年
懐かしい農村風景や庶民の暮らしを詩情豊かに描いた、きりえ作家、滝平二郎氏は、日本の美しい四季や山里の風景、親愛の情景等、日本の心の情景を語りかけるように描く独自の「きりえ」の画風を切り開きました。
また、版画家・絵本作家として「きりえ」を用いた絵本、「花さき山」や「モチモチの木」、「八郎」など数多くの名作童話を残し、今日でも世代を超えて読み継がれています。
特に、朝日新聞の家庭版や日曜版への連載を通して、滝平作品は子どもからお年寄りまで広く知られることとなりました。
滝平氏は、平成21年5月に惜しくも88歳で逝去されましたが、本展は生前の画業を集大成した回顧展となります。力強く、優しく繊細に描かれた「きりえ」の魅力を通して、消えゆく「日本の心の風景」の美しさを再発見してゆく展覧会でもあります。
「筑波夕照」1993年
 
滝平 二郎(たきだいら じろう)

1921年 茨城県に農家の次男坊として生まれる。
1940年   この頃から木版画をはじめる。
1942年   造形版画協会第6回展に初出品。
(太平洋戦争では沖縄戦に従軍。復員後、日本美術会に参加し、日本アンデパンダン展に出品)
1963年   児童出版美術家連盟設立とともに会員となる。
1964年   童画ぐるーぷ「車」結成に参加。
1968年   第6回国際版画ビエンナーレ展に招待出品。
1970年   絵本「花さき山」により講談社第1回出版文化賞を受賞。
朝日新聞日曜版にて「きりえ」の連載をはじめる。
1974年   第9回モービル児童文化賞を受賞。
1987年   絵本「ソメコとオニ」(岩崎書店)で“絵本にっぽん賞”を受賞。
2009年   5月16日、88歳にて永眠。
「赤とんぼ」1981年
 
      「かまくら」1972年
       
   
    「湖畔の母子」1960年   「花さき山」1969年
主催/財団法人酒田市美術館
共催/酒田市、酒田市教育委員会
協力/ブック・グローブ社